ギークハウス岡山を運営して一年経った話

この記事はギークハウスアドベントカレンダー14日目の記事です。
いい機会なのでブログも作りました。

書いてるとちょっと長くなってしまい、途中で離脱しちゃう人も多いと思うので先に告知させてください。

・アンドロイドもくもく勉強会
日時:1月17日(日曜日)10:00から
イベントページ:第一回Androidもくもく会 – 岡山Android勉強会 | Doorkeeper
Android Studioのインストールからの人でも歓迎ということなのでこの機会にスマホアプリ作りたいと思ってた方はいかがでしょうか。

・1周年記念ゆる飲み
日時:1月31日(日曜日)17:00から
イベントページ:1周年記念ゆる飲み@ギークハウス岡山
皆様のおかげで無事1周年を迎えることができそうです。

なぜギークハウス岡山をつくったか

もともとphaさんのことはブログで知っていて構想されているころからなんか面白そうだなと思っていた。
ギークハウスを作って7年経った – phaの日記

僕は4年ほど前から岡山で家業の酒屋を継いでるんだけど、決して良いとは言えない経営状態だったので結構頑張って働いた。
この4年間で休みという休みは多分両手の指で収まるほどだった。
ふと考えてみるとこの4年間人と会ってなかった。独学していたウェブデザインやウェブプログラミングも分からないところを聞ける人もおらず伸び悩んでいた。
人と接する時間を取らなければと考えた時、当時の自分に残されたリソースは家で過ごしている時間だけだった。
家で過ごしている時間をウェブの勉強や人とのコミュニケーションに有効活用するにはシェアハウスが一番効率的だと考えたのだ。
住むならもちろんギークハウスだ。でも岡山にはギークハウスがなかったので作るしかなかった。作るのは面倒だけど、それも面白いかもしれないなと思って始めた。
実はギー岡を作る前に時間が取れず一度も他のギークハウスを見学することができなかった。僕のようにギークハウスを一度も訪れることなくギーハウスを始めた人は他にいるのだろうか。

この一年を振り返って

始めた時は全然住人が集まらなかった。完全に見切り発車だった。
ウェブで告知したらすぐ住人が集まる、みんなギークハウスが岡山にできるのを待ち望んでいるくらいに考えていたのだ。
しかし現実は違った。需要がないからギークハウスが岡山にできなかったらしいことが初めてわかった。
せめて住人が数名確定してから始めればよかった。構想の時から周りを巻き込んで行けばよかったと後悔した。
でも今になって思えば見切り発車ではじめてよかった。多分始める前に住人を募っていれば結局集まらず始めることはなかっただろう。

人生は見切り発車でうまくいく | 奥田 浩美
当時ギークハウス作ろうと思いますと僕のウェブの師匠に伝えたところこの本を紹介されて、背中を押して頂いた。いつもこのフレーズを思い出し自分をふるい立たせた。まだ読んでないけどタイトルだけで僕のバイブルだ。

最初は全然住人がいなくて(実際は2人いたが定住は僕一人)寂しい思いをしながらも、いろいろ発信しているとちょっとずつ人の出入りが多くなっていった。
テレビやラジオ、ウェブメディアにも取り上げれるとちょっとずつ住人も集まっていき賑やかになっていった。
今住んでいる住人が10名、退去して行った住人も含めると合計14名がギー岡に住んだことになるが本当にいろんな人が集まった。
旅人、ニート、学生、ブロガー、ライター、ウェブディレクター、起業志望女子、元東大教授とかまでいる。
海外経験がある人が多い。
みんな一癖も二癖もある。いや癖しかないか。でも面白い。
そりゃそうだシェアハウス(しかもボロい)に住もうってんだからその時点である程度ふるいにかかっているのである。でも僕は変わっている人が好きなのだ。僕自身も変人でありたいと常々思っているが住人たちには敵わない。

あと、興味深いのが14人中11名が県外組ということだ。
悲しいがやっぱり地元には需要はないようだ。岡山は中心地から少し外れるけど自転車さえあれば何も困らない地域で家賃3万円台なんかざらにある。
このことからローカルメディアでアピールするよりもネットや他の地域のローカルメディアにとりあげられるほうが住人集めという意味では効果があると考えている。
まあ、「テレビみたよー」的な反応をダイレクトにもらえるのは地元メディアなんだけど。

ギークのいないギークハウス

ギー岡にはプログラマーがあまりいない。0ではないが設立当初思い描いていた状態とは程遠い。
現在10人中1人。あれ…?それ普通のシェアハウスでは?
普通のシェアハウスでも10人くらい住人がいれば1人くらいプログラマーいてもおかしくないよね。

よくも悪くもギークハウスの住人層は家主の色が反映されるのではないかと思う。
関東のギークハウスを見てもなんとなくそう思う。
ギー岡はITもそうじゃない分野も両方かじっている僕のギークハウスらしく、ITな人とITと関わりたい人をつなぐ架け橋のような役割を担っていけたらななんて最近は考えるようになった。
でもやっぱりプログラマーの住人募集中です。

地方でギークハウスをやるメリット

まずメディアには取り上げられやすい。東京ではありふれた普通のことでも地方では目新しいことばかりだ。

あと、東京のギークハウスコミュニティと繋がれること。これが本当にデカい。
ギークハウスデイという複数ギークハウスをウェブカメラでつないでもくもく会やったり、フェイスブックコミュニティなんかも結構活発に書き込みがあるのでそこでコミュニケーションとったりしているうちに知り合いになっていった。
関東のエンジニアと仲良くなれるのって結構いいことだと思う。やっぱり彼らは新しいことを色々知っている。特にITスタートアップ界隈とかの技術や話題に明るい。
ちょっと前にギークハウス関東勢が遊びに来てくれたり、先日も東京行って時間が空いたのでギークハウス新宿にふらっと遊びによらせてもらった。
リビングでくつろぎながら住人の方にRuby on Rails について教えてもらったりした。
半分自分の家みたいな感覚だ(言い過ぎかもw)。そんな場所ってなかなか見つけるの難しいと思う。
まあギークハウス新宿は特別オープンな場所でなかなかあの雰囲気を出すことは簡単ではないのだけど。

ギークハウス沖縄をリビルドしようとしている@saboyutakaさんもブログでギークハウス新宿のような雰囲気にしたいと言っているので期待してる。
ギークハウス沖縄をrebuildしたい – The paradigm shift

こんな感じで第二の家がいろんなとこに増えるのはいいことだと思うのでギー岡も関東のギーク勢にそんな感じ使ってもらいたい。ふらっと寄ってくつろいでいってください。

まとめ

いろいろ大変なこともあったけど本当にやってよかったと思っている。

プログラマの住人は集まらなかったけど、岡山のエンジニアの方と交流を持たせてもらうことができた。
イベントを開くと色んな人が遊びに来てくれた。
先日は合同勉強会in 大都会岡山 -2015 Winter-という岡山県近隣の複数のITコミュニティ合同で開催する勉強会で登壇させてもらったりもした。

ギー岡で行われるイベントを告知するたびにシェアしてれたり、参加してくれる方には本当に感謝が尽きない。この場をかりてお礼を申し上げます。
今後僕自身が主催するイベントは先に告知した一周年記念イベントを最後にペースを落とそうかなと思っている。
少し疲れたのもあるけど、自発的にギー岡を使って何かしてやろうという住人も現れ始めたので見守りたいと思う。
たぶん今後定期的にアンドロイドもくもく勉強会が@cndtmcによって開催されていくのと、ブライダル関連で起業を志している@MaliSnkwがギー岡の使われてない倉庫部分を改装してギークカフェを作ろうとしているので応援していこうと思う。

最後に僕を色んな人に出会わせてくれて色んなところに連れて行ってくれるギークハウス岡山に感謝の意を表して締めたいと思います。

今後ともギークハウス岡山を宜しくお願い致します。